Reyernland über Alles!

世界設定

異世界<レーベンスボルン>

ゲームの舞台となる、異世界”レーベンスボルン”は、概ね現実世界の1930年代後半~40年代前半の西ヨーロッパ諸国と同等の科学技術水準にあり、一般的な市民の生活水準もほぼ同様となっています。ただし、この世界の原子核物理学は未だ理論研究の段階にとどまっており、各国共、反応兵器(核爆弾)の開発の目途は立っていません。

また、魔法やそれに類する超常的な力は存在しません。かつては存在していたと考える人々もいますが、学術的な証明は一切なされていません。
加えて、異世界<レーベンスボルン>では、有史以来、人間以外の種族の姿は確認されていません。稀に、亜人間と思しき生物の化石が発見される事もありますが、高度な文明を有していた痕跡は発見されておらず、遅くとも数万年前までに何らかの理由で絶滅したものと考えられています。亜人間の伝承は世界各地に存在していますが、その殆どは人種や民族、宗教等に纏わるマイノリティに対する偏見や誤解を起源とするデマやプロパガンダの産物であり、科学的事実の裏付けを伴うものではありません。
<レーベンスボルン>ワールドマップ

ライエルン連邦

モデルは、ドイツ第三帝国。

猟兵たちが所属する国家です。
中央大陸のほぼ中央部に位置する大国で、国民の気風は質実剛健、尚武を尊び、国家や自分の所属する共同体に対して忠良たる事を重んじています。
ライエルン社会は、貴族階級、騎士階級(軍人貴族)、平民階級に分かれており、貴族と平民の間では、職業の選択や政治的諸権利等、大きな差異が存在していますが、近年は、産業の発展によって平民階級の経済力が向上し、資本家として貴族をも凌駕する富と名声を獲得する者達が現れ始めた事により、伝統的なライエルン社会の価値観は変化の時を迎えつつあります。
ライエルン連邦の建国者である前総統トリスタンは、門閥貴族を支持基盤とする専制君主制国家"神聖ライエルン帝国"の皇太子でしたが、臣民の意識の変化を敏感に感じ取り、貴族階級中心の国家運営に見切りを付けて、自ら帝政を廃止し、共和政体(実質は、軍事独裁政権)への移行を宣言。軍人貴族や平民階級の支持の下、数々の改革を断行して、衰退しつつあったライエルンを再生させる事に成功しました。
そして、彼の跡を継いだ現総統ラインハルトは、国民の圧倒的な支持と強大な軍事力を背景に、ライエルン民族の悲願である大陸の制覇に乗り出そうとしているのです。

総人口1億1500万。
現実世界のドイツ、ポーランド西部、オーストリア、チェコスロバキア、ハンガリー、デンマーク(グリーンランドを除く)に相当する領域を版図とします。
かつては、海外領土として南方大陸(現実世界のアフリカに相当)や西方大陸南部(同じく南米大陸に相当)の一部に植民地を領有していましたが、第一次ヴェーヴェルスブルク戦役(大陸歴917年~919年)中に、ゴール共和国やサクソニア連合王国によって全て奪われてしまいました。、
首都は、ライエルンジーゲン(大陸歴920年、神聖ライエルン帝国時代の帝都セルゲンブルクから遷都されました)。

政治体制は、共和政。
政治状況は、総統を頂点とする軍事独裁体制。
前総統の政権下では、軍人貴族や平民階級の支持を集めながら、門閥貴族勢力を抑えつけようとする政治局面が多かったが、ラインハルトが総統に就任して以降は、貴族階級との関係改善が図られる一方、西側諸国の影響を受けた民主主義者やファントーシュの影響を受けた社会主義勢力に対する弾圧が強化される傾向にある。
国家元首は、総統。大陸歴939年時点での現任者は、ラインハルト・フォン・ヴェーヴェルスブルク。
議会は、一院制(国政国防会議。軍部、貴族階級、平民階級に3分の1ずつずつ議席を配分。ラインハルト政権の下で、議会機能の形骸化が急速に進みつつある)。

現有兵力は、陸軍200万人(約140個師団)、海軍15万人(駆逐艦以上の艦船約40隻)、空軍20万人(作戦機約2000機、降下猟兵師団3個)、親衛隊15万人(約10個師団)。
予備役兵数は、350万人。最大動員能力は、1200万人(推計)。

陸軍は、歩兵師団の自動車化を急ぐと共に、戦車部隊を中核とする装甲師団の編成を推進しているものの、ライエルン連邦の工業力を以てしても、現時点で機械化が完了している師団は全師団の約20%に留まっています。また、全師団のうち、一線級の部隊は100個師団に届かず、全体の約4割が、充足率・装備・士気・練度等において劣る二線級以下の部隊によって占められています。
海軍は、伝統的に沿岸防衛部隊としての性格が強く、潜水艦部隊を除くと概して外洋進出能力は低いままの状態が長く続いてきました。近年になって、主力艦隊の拡充や空母機動部隊の新設などの新しい動きが見られるようになったものの、未だ計画は道半ばであり、完成には程遠いのが実情です。
空軍は、神聖ライエルン帝国時代に陸軍飛行隊として産声を上げ、ライエルン連邦時代になって空軍という独立した軍組織として認められるに至りました。保有している機体は、主に対地支援を任務とする急降下爆撃機が最も多く、戦闘機の数はあまり多くありません。他に、空挺降下作戦を行う能力を有する降下猟兵師団を3個師団保有する他、空軍施設の警備を目的として編成された旅団規模の野戦部隊をいくつか指揮下に置いています。
親衛隊は、ラインハルト新総統の下で、急速に拡充が図られ、装甲師団2個と自動車化歩兵師団4個を基幹とする強力な野戦軍を持つまでに至っています。なお、武装親衛隊の兵士は全員が志願兵のみですが、その多くは10代後半の少年たちであり、中には外国人兵や犯罪を犯して服役中の囚人兵まで存在しているため、士気はともかく、練度については決して高くありません。

中世以来、王国、諸侯領、教会領、自治都市など、数十もの領邦国家が割拠する分裂状態が長く続いてきましたが、大陸歴771年、大半の領邦国家から皇帝として推戴された、セルゲンブルク国王アドルフが神聖ライエルン帝国皇帝として即位し、初の本格的な統一国家が建国されました。
群雄割拠の状態を脱した神聖ライエルン帝国は、ライエルン人の勤勉な国民性と精強な国防軍に支えられて、その後約150年に渡り存続、国力は大いに増大します。しかし、皇帝の権力は弱く、皇帝選挙権を有する6家の選帝大公家を頂点とする門閥貴族勢力に国政の壟断を許す時期が長く続く一方、近代化によって富を蓄えた平民階級出身の資本家たちや貴族階級が官職を独占していた帝国政府にあって、唯一、比較的公平な人材登用が行われていた国防軍の将校たちの間で、現状の刷新を求める声が高まっていきます。
大陸歴917年、革命運動によって帝政が打倒された隣国スラーヴァ帝国に軍事介入した神聖ライエルン帝国は、門閥貴族同士の意見対立が原因で大敗北を喫したばかりか、これを好機と捉えた、ゴール共和国、サクソニア連合王国、ラティニア王国による三国連合軍による侵攻を受け、建国以来最大の危機を迎えました。
時の帝国皇太子トリスタン・フォン・ライエルンは大混乱に陥った国防軍を立て直すと、919年に生起した、ヴェーヴェルスブルクの会戦に於いて、ゴール・サクソニア連合軍に対して決定的な勝利を収め、有利な条件で休戦を勝ち取る事に成功します。
そして、翌920年、クーデターによって全権を掌握し、父帝オイゲン2世を廃位したトリスタンは、帝政の廃止と共和制への移行を宣言、ここに神聖ライエルン帝国は終焉の時を迎え、新国家ライエルン連邦が誕生する事になりました。

・昨今の情勢

大陸歴920年、神聖ライエルン帝国皇太子トリスタン・フォン・ライエルン、帝政廃止と共和政体移行を宣言。平民階級や軍部の若手将校、啓明教会≪イルミニーレン≫総大主教座等からの熱烈な支持の下、国号をライエルン連邦と改め、初代総統に就任しました。
ライエルンの家名をも捨て去った新総統は、前年の戦勝に因み、トリスタン・フォン・ヴェーヴェルスブルクと改名すると共に、門閥貴族勢力が根を張るセルゲンブルクからライエルンジーゲンに遷都するなどの急進的な改革を次々と打ち出していきます。
対外的には、雪辱を目指すゴール・サクソニア両国との緊張状態が続いたものの、東方では、帝政派との内戦に勝利し、ファントーシュ人民共和国を樹立した革命勢力との間で関係改善に成功し、ラティニア王国とも友好関係を築きました。

ところが、大陸歴933年、トリスタンは突如病に倒れ、従兄弟のラインハルトを後継者に指名した直後、息を引き取ってしまいます。
急遽、総統代行となったラインハルト・フォン・ヴェーヴェルスブルクでしたが、政界に於いても軍隊に於いても全く無名に等しかった上、トリスタンの死亡前後の状況が著しく不自然であり、暗殺説が絶えなかったため、国内は激しく動揺をきたし、前総統時代に抑えつけられていた門閥貴族勢力やゴール・サクソニアの自由主義体制に憧れる資本家勢力、ファントーシュの唱える社会主義思想に感化された下層労働者たちを中心とする左派勢力などが各地で暴動を起こす事態に発展します。また、この機に乗じ、ゴール共和国は休戦協定を破棄した上で、国境を越えてライエルン領への侵攻を開始しました(第二次ヴェーヴェルスブルク戦役)。
この非常事態に、総統代行ラインハルトは、軍人貴族(史実におけるユンカー層に相当)を中心とする軍部の支持を取り付けると共に、前総統時代には総統個人の護衛部隊に過ぎなかった親衛隊(Sicherheits dienst、略称はSD)の権限と組織を大幅に拡充し、左右両派による暴動に対処しました。更に、ライエルンジーゲン近郊まで誘引した共和国軍主力を包囲殲滅するという、前総統の偉業に勝るとも劣らない大勝利を収める事で、自らがライエルンの指導者たるにふさわしい人物である事実を内外に示します。
翌934年、ライエルン連邦第二代総統として正式に登極したラインハルトは、国内に於いては、門閥貴族勢力と表面上和解を演出して協調を図りつつ、親衛隊による警察活動を強化して左右両派の市民運動を厳しく弾圧。
一方、ラティニア、ファントーシュ両国とはイデオロギーよりも国益を重視した外交を展開し、936年にはラティニアとの間で同盟協定、938年にはファントーシュとの間で相互不可侵条約を締結する等、関係強化に努めます。この間、ゴール、サクソニア両国との関係は冷却化の一途を辿り、特にゴール共和国とは国境付近での小競り合いが頻発したものの、大規模な紛争には発展せず、睨み合いの状態が続きます。

ゴール共和国

モデルは、フランス第三共和政。

ゴール民族と彼らが樹立した国家は、中世以来、中央大陸の覇権を巡って、ライエルン人国家と何百年にも渡って死闘を演じてきました。神聖ライエルン帝国による統一国家の形成以降は、概ね勢力均衡状態が続いていますが、ライエルンに大きな政変や混乱が生じるたびに、ゴール軍はしばしば国境を越えてライエルン領への侵攻を図っています。近年は、軍事的な圧迫に加えて、民主主義や自由経済、基本的人権の尊重といった耳触りの良い言葉を並べたプロパガンダ宣伝を通じてライエルン国民を扇動したり、反政府勢力を密かに支援したりといった工作活動も活発化しています。
「ライエルン国家の独立と主権を脅かす最大の脅威であり、ライエルン民族の未来のために、必ず取り除かなければならない宿敵」というのが、(総統派であれ、門閥貴族派であれ、中立派であれ)ライエルン連邦の指導層に属する者たちの間では共通認識となっています。

総人口7000万。
現実世界のフランス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スペイン、ポルトガルに相当する領域を版図とします。
また、海外領土として南方大陸(現実世界のアフリカに相当)や西方大陸南部(同南米大陸)などに多くの植民地を領有しています。
首都は、アストリアス。

政治体制は、民主共和政。
政治状況は、直接選挙によって選ばれる大統領が外交と国防を、国会議員による間接選挙で選ばれる首相が内政を担当する立憲民主政(近年は、複数政党による連立内閣が常態化し、党派対立によって頻繁に政権交代が起きる不安定な政治が続いています)
国家元首は、大統領。大陸歴939年時点での現任者は、アンドレ・パシー。
議会は、二院制(元老院と庶民院)。

現有兵力は、陸軍180万人(約130個師団)、海軍25万人(駆逐艦以上の艦船約80隻)、空軍15万人(作戦機約1200機)。植民地軍60万人。
予備役兵数は、200万人。最大動員能力は、750万人(推計。海外植民地を含めると1200万人)。

陸軍は、宿敵ライエルン連邦の侵攻に備え、巨額の費用を投じて、国境地帯に強固な要塞陣地を連ねた長大な防衛線”アンドレ・ライン”を建設、多数の要塞歩兵師団を配備しています。その影響で、部隊の機械化は(ライエルン陸軍以上に)遅れており、特に、機甲師団の編成はようやく緒についたばかりです。
海軍は、多くの海外領土を持つ事から外洋海軍として整備が進められているものの、戦艦部隊をはじめとする主力艦隊は予算不足のため建艦計画に遅れが生じており、徐々に旧式化が進みつつあります。ただし、仮想敵であるライエルン海軍の規模が、近年に至るまで、それほど大きくなかったため、現時点に於いてもなお、相対的な優位を維持しています。
空軍は、未だ独立した軍組織として成立しておらず、陸軍と海軍の航空隊として存在しています。両航空隊とも、保有している機体は、旧式機が多く、搭乗員の練度も比較的低いものの、機種別では制空戦闘を主任務とする戦闘機の数が最も多く、爆撃機の数はあまり多くありません。

サクソニア連合王国

モデルは、大英帝国。

ゴール共和国の北、中央大陸と狭い海峡を隔てて隣接するサクソニア諸島にある、サクソニア人の国家で、強力な海軍を有し、世界各地に広大な海外領土(植民地)を領有する植民帝国です。
中世以来、中央大陸の覇権を巡る、ゴール人とライエルン人の争いには中立の立場を取ってきましたが、神聖ライエルン帝国によってライエルンが統一されて以降は、ゴール共和国と結んでライエルンの勢力拡大を抑える外交姿勢に舵を切りました。
政治体制は立憲君主制ですが、伝統的に”国王は君臨すれども統治せず”が国是とされており、国政を動かしているのは普通選挙によって選出された議員たちによって構成される議会と議院内閣制の下、議会の多数党により組織される内閣です。近年は、議会を二分する2つの大政党間で、数年おきに政権が入れ替わり、頻繁に内閣が交代していますが政治が不安定化するまでには至っていません。

総人口5500万。
現実世界のイギリス、アイルランド、アイスランドに相当する領域を版図とします。
また、海外領土として南方大陸や西方大陸北部(同北米大陸)、東方大陸(同オーストラリア大陸)などに多くの植民地を領有しています。
首都は、ウィースフォート。

政治体制は、立憲君主制。
政治状況は、議院内閣制(近年は二大政党が数年おきに政権交代を繰り返し、政治の安定を欠くきらいがあるが、国政の混乱をきたす程ではありません)。
国家元首は、国王。大陸歴939年時点での現任者は、スチュワート3世(首相は、チャールズ・コリン・ラウンデル)。
議会は、二院制(貴族院と代議院)。

現有兵力は、陸軍60万人(約40個師団)、海軍50万人(駆逐艦以上の艦船約180隻)、空軍20万人(作戦機約1600機)。植民地軍40万人。
予備役兵数は、150万人。最大動員能力は、500万人(推計。海外植民地を含めると1500万人)。

ラティニア王国

モデルは、イタリア王国。

ライエルン連邦の南東部、ラティニア海に突き出したイスリア半島の西半分を領有するラティニア人の国家です。
国土が存在する一帯は、かつて、中央大陸に於ける最古の文明が誕生した地域であり、古代には、現在のファントーシュを除く、大陸のほぼ全域を版図に収めた大帝国"ロムルニア"が栄えていました。ラティニア人はロムルニア帝国の後裔を称していますが、実際には、ラティニア人の先祖にあたる民族は、帝国の末期、大陸東部からイスリア半島に侵入しロムルニア人に取って代わった蛮族の一部族です。
温暖な気候と肥沃な土壌に恵まれたイスリア半島は、中世に入ってからも、長い間、大陸の中心地域であり続けましたが、その豊かさ故に産業の近代化が遅れてしまい、次第に国力は衰微して、現在では、中央大陸に存在する五大国の中で最弱の国家と看做されるまでになっています。それでも、歴史的に大陸の中心地であり続けた事から、ラティニア人の為政者たちは気位だけは高く、自国の実力を過大に見積もって、勝算の乏しい戦争や採算性を度外視した植民地経営に注力しては、国力を無駄に費やすという失敗を繰り返しています。

総人口3500万。
現実世界のスロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、セルビア、モンテネグロ、アルバニア、マケドニア、ギリシャ、トルコ西部(イスタンブール周辺)に相当する領域を版図としています(※ この世界の中央大陸には、現実世界のイタリア半島に相当する地域は存在せず、ユーラシア大陸のうち、コーカサス山脈から南/スエズ地峡から東の陸地(アジア)も存在していません。
また、海外領土として南方大陸の一部に植民地を領有していますが、植民地経営は安定を欠き、植民者による反乱や現地住民による独立運動が頻発しています。
首都は、ロムルニウム。

政治体制は、立憲君主制。
政治状況は、形式的な議院内閣制。実態は、国王によって任命される首相に国政上の権限が集中(近年は、軍事独裁政権の下で国内情勢が落ち着きを取り戻したライエルン連邦に影響を受けた極右政党が政権を握り、一党独裁に近い情況が続いています)。
国家元首は、国王。大陸歴939年時点での現任者は、ミケーレ2世(首相は、エミリオ・イタロス)。
議会は、一院制(大評議会)。

現有兵力は、陸軍70万人(約60個師団)、海軍15万人(駆逐艦以上の艦船約70隻)、空軍10万人(作戦機約700機)。植民地軍30万人。
予備役兵数は、100万人。最大動員能力は、300万人(推定、海外植民地を含めると400万人)。

ファントーシュ人民共和国

モデルは、ソヴィエト連邦。

ライエルン連邦の東隣に位置する多民族国家(主要構成民族はスラーヴァ人)です。
国土面積、人口共に中央大陸最大の大国ですが、寒冷な気候と歴史的に官僚主義的な政府による統治が長く続いた影響で、国民の生活水準はあまり高くありません。
大陸歴917年、スラーヴァ帝室の圧政に対する民衆の不満が爆発して革命が勃発し、3年に及ぶ内戦の末に、労農組織"コミント"を中心とする革命勢力が帝政派を打倒、社会主義国家"ファントーシュ人民共和国"を樹立しました。爾来、コミント党による一党独裁体制が続いており、計画経済の下で急速な工業化が進められて国力は大幅に増大しましたが、その恩恵は党や国営企業の幹部と軍隊が専ら享受し、国民の多くは今も苦しい生活を余儀なくされています。
現状に不満を抱く国民は多いものの、コミントは秘密警察を通じて国内のあらゆる場所に監視網を構築しており、不満分子は容赦なく摘発され、粛清されています。また、コミントは対外宣伝に力を入れており、各国の労働者や左派の知識人たちを社会主義思想のシンパとする事で、(国によって程度の差はあれ)各国の政府や社会に少なからぬ影響力を行使するまでになっています。
現在までのところ、ライエルン連邦との関係はそれほど悪くはありませんが、ラインハルト総統は国内の左派勢力に対するコミントの影響力を内心では非常に嫌悪しており、いずれは根本的な解決が必要、との考えを抱いているようです。

総人口2億3000万。
現実世界のロシア、ベラルーシ、ウクライナ、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン、モルドバ、バルト三国、ルーマニア、ブルガリア、ボーランド東部に相当する領域を版図としています。(※ この世界の中央大陸には、現実世界のスカンジナヴィア半島とウラル山脈以東のシベリア地方に相当する地域は存在しません)。
首都は、エレングラード。

政治体制は、共産主義体制。
政治状況は、社会主義政党"コミント"による一党独裁(最高指導者である党書記長の下、プロパガンダと秘密警察による監視を駆使して国民を洗脳し、反党分子は容赦なく粛清)。
国家元首は、コミント党書記長。大陸歴939年時点での現任者は、フェリックス・ラウレンティ。
議会は、一院制(人民議会)。

現有兵力は、陸軍300万人(約240個師団)、海軍10万人(駆逐艦以上の艦船約30隻)、空軍30万人(作戦機約4000機)、内務省治安部隊(武装警察)50万人。
予備役兵数は、850万人。最大動員能力は、3600万人(推計)。